日頃のご来店ありがとうございます。
当店ではナイフフォークレストと言う、ナイフやフォークを置く物が用意されていません
なぜなら本来正餐等では、前菜には前菜のフォークナイフ、ポアソンには魚のフォークナイフやフィッシュスプーン、ビヤンドにはお肉のフォークナイフを使うのが慣例です。
フォークを休めて使う事は、昨今のトングの使い回しと同じであり、ポアソンが引き立つ為のソースが付いたフォークでビヤンド?
メートルが給仕し、ソムリエがマリアージュするワインが台無しだと思います。
お箸ありますか?と言う問いかけに『ご用意しています。』と私どもはお応えしていますが、前記の事から、『当店洋食店ですので用意していません』と言うお店が有るようですが、私は理解できます。
遠い昔日本で初めてミシュラン三ツ星レストランが出来て、バーのマネージャーがお客さんにこう答えていました。
『当店フランス料理店です、ビールはご用意していません』
『クローネンブルグでしたらご用意します。』
と言ってました。
フランスで作ったビール製法の飲み物なので・・・
『クローネンブルグご用意出来ますが?』でも良かった気がしますが、私は部下でしたので・・
最近は料理人や給仕長やソムリエさんのいるお店に行く人が減ってる気がします。
媚を売るのではなく、料理を売るスペシャリテのキュイジーヌを私は愉しんでいます。
レストランカフェ店主